キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を   
発行日:20121月1

歓迎しない会ニュース No.33


 
年頭ご挨拶

一歩前進 全国の連携で
米軍再編を破綻に追い込もう!

共同代表 金子豊貴男


 歓迎しない会会員の皆さん 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
 昨年はキャンプ座間をめぐる動き、全国の米軍再編を巡る動き、紙面では報告しきれないほど、様々ありました。ひとつ一つの動きを検証し、つなぎ合わせ、米軍や日本政府の狙い、動きに、しっかり対応しなくてはなりません。
 2006年5月の“米軍再編ロードマップ合意”から5年、沖縄の粘り強い闘いは、「米軍再編はパッケージ」とされた計画全体を大きく遅らせ、狂わせています。米国の予算でグアムへの在沖海兵隊の移転予算の凍結の動きや、岩国への厚木基地艦載機の移転に関してFCLP基地建設が進まない状況などは、日米両政府が決めたロードマップが破綻している事を既に示しています。
 一方、残念ながら、野田内閣・民主党政権は時代に逆行し、日米同盟の強化を図り、米軍のいいなり、むしろそれ以上の動きで、日本国内の基地強化に邁進しています。「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」として政権奪取したはずの民主党政権はまったく約束を果たしていません。
 しかし、私たち市民運動は日米両政府を相手に、様々な運動の成果もあげてきました。沖縄の闘いを先頭に、本土の米軍基地でも岩国、横須賀、厚木、そしてキャンプ座間の闘いは連携して、米軍や自衛隊の強化に立ち向かっています。昨年秋、岩国で開いた“米軍再編基地強化と闘う全国連絡会”の総会でそのことを改めて確認しました。国境を越えた、日・韓の運動の連携も進んでいます。
 キャンプ座間では、昨年来、ゴルフボールの飛び出し事故が止まっています。私たち、歓迎しない会が粘り強くゴルフ場の閉鎖を求め、ボール飛び出し抗議集会や申し入れ、ゴルフ場監視行動など、活動を進めたのに対して、米軍はゴルフ場のコースレイアウト変更を行い、一昨年12月以来、ボール飛び出しは止まっています。日本政府の「フェンスかさ上げ」対策でなく、米軍のコースレイアウト変更で事故が止まっている、そのことをしっかり確認したいと思います。根本的な解決=米軍ゴルフ場の閉鎖、とはなっていませんが、それでも大きな運動の成果です。今後もこうした活動を粘り強く進めたいと思います。




[報告] 

第8回総会開催されました


 12月4日、相武台前駅そばの南口倶楽部ホールで、歓迎しない会の第8回総会が開催されました。
 この1年の活動の経過報告では、特に、この1年間、キャンプ座間からのゴルフボールの飛び出しが確認されていないこと、これは、これまでの活動の成果であることが確認されました。
 引き続き監視活動を行うとともに、ゴルフ場の営業停止、土地の返還を求めていきます。
 2012年の活動方針も議論され、陸自の中央即応集団司令部の移駐の準備が進められていることに対して、反対する運動強めていかなければならないこと、座間市域返還予定地への自衛隊家族宿舎建設に反対する活動を進めることなど確認されました。会場から米軍基地の中の米兵に向って英語で訴えることも重要という意見も出てきて活発な議論となりました。


[記念講演]

「米軍事予算の分析」

 ピースデポ代表 湯浅一郎さん

 第8回歓迎しない会の総会の後には、「米軍事予算の分析」と題しての記念講演が開催されました。
 空前の財政危機の下で、米国の軍事予算も削減が義務付けられる状況にある。米軍の世界戦略と米軍駐留を問い直すチャンスと言える。日本の軍事費(思いやり予算を含む)削減を求めつつ、世界の軍事費の45%を占める米国の軍事費削減の米国内の世論と繋がっていくことが重要。などなどの内容をご講演いただいたと思います。経済・財政状況の変化が、反基地・反米軍再編の運動に関係があり、運動の前進の可能性ももっているということがわかりました。くじけずに、地道に、運動を継続していく重要性を改めて認識しました。湯浅さん!ご講演どうもありがとうございました!


総会
記念講演


[報告]

第1軍団前方司令部発足から4年
~”バスストップから基地ストップの会”の定例デモに参加~

第1軍団の撤収!
中央即応集団司令部移駐中止!
を申入れ

 12月17日に、キャンプ座間の米陸軍第1軍団前方司令部の発足4周年(4年前の12月19日に発足)に合わせて、「歓迎しない」意思を、今年も、はっきりと表すべくキャンプ座間周辺をデモ行進しました。毎月1回デモ行進している”バスストップから基地ストップの会”の定例デモに合流させていただく形態で行われました。
 正門前では、米軍と自衛隊に対して申入書を読み上げ、係りの人に手渡して来ました。

申入書はこちら





[報告]

ピースフェスティバル2011 in 大和・綾瀬

アジアに平和を、静かな空を!
~~歓迎しない会も出店~~


 2011年のピースフェスティバル in 大和・綾瀬は、10月29日(土)、例年通り大和駅東側プロムナードを会場に開催されました。天候にも恵まれて、多くの人でにぎわいました。
 歓迎しない会も例年通り出店。種子島の物産を販売。馬毛島への艦載機訓練のための基地建設に反対する地元住民運動を支援。


歓迎しない会もテントひと張り