発行日:2021年3月12日

キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を

歓迎しない会ニュース No.88

電子版


 

キャンプ座間 米軍ゴルフ場は速やかに返還せよ!

 10年以上前から、ボールの飛び出しが問題となっているキャンプ座間のゴルフ場ですが、昨年も飛び出しが確認され、完全には解決されていないことがわかりました。以前、ボールの飛び出しが相次いだときに調査したところ、米軍人の利用は少なく、大半は日本人のプレーヤであることが判明しました。現在もそれは変わっていません。そもそも、米軍人用として整備され、ゴルフ場利用税も免除されているのですが、本来の役割は担っていないと考えられます。
 不要な米軍施設は速やかに返還すべきという点からすれば、このキャンプ座間のゴルフ場はすぐにでも返還すべきです。


キャンプ座間ゴルフ場 (2021年1月撮影)



キャンプ座間の強化・恒久化反対、基地返還に向け
相模原市議会(2020年12月議会)で質問

ゴルフ場の返還に向けて(前号のつづき)

共同代表 金子豊貴男

 

米軍ゴルフ場の実態は?
<金子再質問>
 市の基本方針、市是である市内米軍基地の全面返還、重点課題となっているキャンプ座間のゴルフ場返還に取り組むに当たって伺いたいのですが、米軍の専用ゴルフ場が全国にたくさんあります。私は、こんなにたくさんの米軍ゴルフ場は必要ないと思いますが、関東近辺、周辺にあるキャンプ座間と同規模の米軍ゴルフ場の実態について伺います。
<担当局長答弁 市長公室長>
 初めに、米軍が管理するゴルフ場についてでございますが、国会での政府答弁から、関東近辺にはキャンプ座間と同様の18ホールを備えたゴルフ場として、厚木基地にございます厚木ゴルフコースと、多摩市と稲城市にまたがる多摩ヒルズゴルフコースの2か所があると認識しております。

キャンプ座間返還にむけて
<金子三問目及び要望>
 基地の関係で、キャンプ座間のゴルフ場は、住宅地に隣接し、ゴルフボールの飛び出し事故が続く状況にあるわけです。また、米軍にとって、近隣に代替となり得るゴルフ場もあり、横田の多摩ヒルズゴルフコースとか、あるいは厚木のゴルフ場などが答弁として出てきていますが、やはりキャンプ座間のゴルフ場の返還は、市として次の重点項目だという認識をぜひお願いしたいと思います。
 当時、日本に占領軍として何百万人という米兵がいたときには、ゴルフ場もたくさん必要だったでしょう。だけど、今は、日本の本土には2万人前後しか米軍人はいないのです。その中で、今までと同じように国内にたくさんのゴルフ場を持っている、もうそういう時代は見直さなければいけないと思いますから、その先頭に、ぜひ市長も立っていただきたいと思います。これは要望です。

ゴルフ場利用税の問題
 それから、米軍ゴルフ場でゴルフ場利用税を払っていないというゴルファーがいる、日本人のゴルファーがいる、このことは大変大きな問題だと思います。消費税でも何でも、間接税、みんな払うわけです。ところが、米軍のゴルフ場でゴルフをすれば、日本人がプレーをしてもゴルフ場利用税を払わなくて済む。相模原市のゴルフ場利用税の県税からの交付は、多いときは2億円ぐらいあったんですが、今はだんだん少なくなって、1億5,000万円ぐらいに減ってきています。ここに、キャンプ座間のゴルフ場のゴルフ場利用税をきちんと取ることだけでも、かなりの金額が入ってくると思います。そうしたことも含めて、しっかり米軍と議論してほしいと思います。



キャンプ座間ゴルフ場のプレーヤ (2015年9月撮影)



キャンプ座間の米軍ヘリが都内でも低空飛行 毎日新聞が報道

  キャンプ座間の在日米陸軍航空大隊所属のUH-60Lブラックホークヘリが基地周辺だけでなく、東京都心でも低空飛行を繰り返していることが毎日新聞の報道で明らかになった。
 「特権を問う」というシリーズ記事を掲載し、日米地位協定の問題を取り上げており、その中で米軍ヘリの低空飛行を写真入りで紹介している。
 一連の記事では、米海軍厚木基地のMH-60Rシーホークについても同様に、都心での低空飛行を繰り返していることが紹介されている。

 

「NTTドコモ代々木ビル」(高さ約270メートル)の手前
を低空で通過する米軍ヘリ UH-60Lブラックホーク
(毎日新聞 2021年2月24日より)




[報告]
.2021.2.15

厚木基地・キャンプ座間の爆音被害解消を
相模原市長に申入れ

 毎年、卒業・入学式に向けて、米軍・自衛隊の航空機爆音による学校行事への支障をなくすため、厚木爆同と第5次厚木基地爆音訴訟団が中心となり、関連自治体への申入れを行っています。
 相模原市では、厚木基地の航空機に加え、キャンプ座間、相模総合補給廠での米軍ヘリによる騒音も大きな問題となっていることから、今年は歓迎しない会も連名で2月15日に申入れを行いました。
 当日は、金子共同代表が、相模原市の下仲副市長に、下記申し入れ書を手交しました。


2021年2月15日

相模原市長 本村賢太郎 殿
相模原市教育長 鈴木英之 殿

厚木基地爆音防止期成同盟 相模原支部長
第五次厚木基地爆音訴訟原告団 相模原支部長
キャンプ座間への米第I軍団の移駐を歓迎しない会 共同代表

厚木基地、キャンプ座間の爆音被害解消についての申し入れ

 市民が安全で安心し、豊かに暮らせるまちづくりに向けご尽力されていることに敬意を表します。
 さて、本市の南部地域の住民は、米軍の戦闘機や輸送機、さらにヘリコプターによる爆音に悩まされ、生活の様々な面で被害を受けております。
 また、最近は自衛隊機の旋回飛行訓練も激しくなっており、本市南部地区での低空での旋回による騒音、墜落の恐怖は厳しい状況にあります。
 さらに横田基地へ着陸する米軍の戦闘機、輸送機の騒音被害もひどくなっています。
 3月中旬から4月上旬にかけては、小・中学校等の卒業式や入学式の時期であり、大切な学校行事が爆音によって一時中断する事態や、式典の進行に支障を及ぼすことは避けなければなりません。
 特に昨年来のコロナ禍による学校行事への影響は児童生徒への負担もひどく、その上、爆音や墜落の恐怖を与えることは断じて許されません。
 このような住民の被害や苦痛と不安、そして子供たちの大切な学校教育に支障を与える爆音被害を無くすため、次のことを申し入れます。
 貴職のなお一層のご努力を要請いたします。

1 爆音被害を解消するため、関係機関への働きかけなどをこれまで以上に取り組んでいただきたい。
 特に厚木基地、キャンプ座間の米軍ヘリコプター騒音、横田基地の米空軍機による相模原市内での訓練や市内上空通過による騒音被害について、米軍各軍司令部への申し入れを行ってください。
 厚木基地の自衛隊機の飛行についても海上自衛隊へ、飛行自粛を強く働きかけてください。
2 小・中学校等の卒業式や入学式などの学校教育に支障を及ぼす事態を無くすため、この時期の飛行自粛について国・防衛省や自衛隊、米軍各軍司令部へ強く働きかけていただきたい。
3 爆音対策として、市当局も努力されている 「NHK受信料の助成措置」 の実現について、引き続き積極的に働きかけを強めていただきたい。
4 厚木基地や横田基地の米軍機(ヘリも含む)が市内で広範に飛び、騒音被害も広がっています。騒音記録計の増設、飛行高度測定器の導入などを含め、飛行実態の調査と対策を要望します。
5 横田基地に配備されているオスプレイが本市上空を飛ぶ目撃情報が増えています。普天間基地のオスプレイも度々厚木基地に飛来しています。危険なオスプレイの飛行・訓練を本市上空で行わないよう、国や米軍に申し入れるよう求めます。

以上