発行日:2015年11月24日

キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を

歓迎しない会ニュース No.56

電子版


キャンプ座間 返還予定地の今
 キャンプ座間の座間市域分、5.4haの返還予定地は、自衛隊家族宿舎250戸、一般病床235床の誘致病院、新消防庁舎の建設が計画され、現在急ピッチで工事が進んでいます。
 自衛隊宿舎は来年1月中旬に完了を目指しているとのことですが、外装のシートを外し始めたところです。返還前に工事着手が可能となった誘致病院は、来年4月開設にむけ外観はほぼできてきました。
 多額の税金をかけた自衛隊用宿舎については、キャンプ座間に設置された中央即応集団司令部が2019年度には廃止され、新たに陸上総隊司令部が東京都の朝霞駐屯地に新編されることから、座間の宿舎には、どれほどの入居になるのかと危ぶまれます。
 一方、誘致病院については、昨年7月に「病院の開設及び運営に関する基本協定書」を結び、座間市が定期借地をした国有地を、建設中の病院に“転貸”することを取り決めました。
 さらに昨年10月、「座間総合病院の開設及び運営に関わる支援措置に関する覚書」を交わし、2014年10月から10年間の用地代を座間市が免除すること、以後の延長も協議することを決定しました。今年度の予算では用地の賃料として1137万2千円を計上しています。毎年一つの私立病院にこの賃料を負担し、向こう10年合計1億1400万円もの用地代を座間市民の税金で支払っていくことについて、促進協(座間市基地返還促進等市民連絡協議会)の委員にも知らせず、全くと言っていいほど情報を出していないことは大きな問題と考えます。

加藤陽子



相模総合補給廠の爆発火災、その後


 8月24日深夜、相模総合補給廠の南東部の一角で、爆発火災事故があり、危険物倉庫群内の一つ(爆発した倉庫は危険物は保管されていなかった模様)からボンベ類が数千本爆発したと言われ、倉庫から火災の炎が上がり、大音響で雷の様な爆発音が深夜の相模原に鳴り響いた。
 今回の爆発・火災について米軍が原因特定の調査を行っているが、未だ公式には発表がない。8月31日には市民団体代表が(歓迎しない会も参加)、米軍や相模原市に抗議行動や安全確保等の申し入れも行っている。
 11月2日に相模原市民協がキャンプ座間と防衛省、外務省に申し入れた際も、補給廠の爆発火災事故の原因究明と安全対策を重点に申し入れた。
 11月15日に監視団が、米軍の入札情報を発表したが、その中で、補給廠の事故についての詳しい原因が特定されていた。なぜ、日本政府はこの原因特定や安全対策を発表しないのか、はなはだ疑問だ。

金子豊貴男



爆発した倉庫の最近の様子(11月18日午後)



加速する日米軍事一体化
9月28日の日経新聞朝刊は、陸上自衛隊が離島防衛のスペシャリストを育成すると共に、安保関連法案の成立を受けて、キャンプ座間に「日米共同部」(仮)をつくると報じた。






[報告]

ピースフェスティバルin大和・綾瀬
10月10日(土)



 今年のピースフェスティバル in 大和・綾瀬は10月10日(土)に開催され、歓迎しない会も出店し、種子島の安納芋と玉こんにゃくを販売しました。
 毎年おなじみとなった安納芋は、馬毛島のFCLP基地反対闘争を支援するため、本場・種子島から直送してもらっています。  
 今年は、大型の焼き芋機を借りることができましたので、焼き芋の販売に力を入れましたが、機械に慣れないこともあり、なかなかうまく焼けず、やや四苦八苦でした。また、安納芋をただ売るのではなく、買っていただいた方に馬毛島のFCLP基地建設の計画について説明したチラシを渡し、反対運動への理解を呼び掛けるようにし、現地の運動に少しでも貢献できるようにとの思いを込めました。
 ピースフェスティバル全体としては、メインステージと販売ブース以外に、パネル展示や厚木基地のジオラマなど、毎年恒例となっていますが、今年も力を入れた展示がされていました。厚木基地にオスプレイが繰り返し飛来したこともあり、オスプレイの危険性を説明するパネル、沖縄・辺野古への新基地建設に反対する闘いを紹介するパネルなどが展示され、参加者の関心を呼んでいました。
 ほぼ定着したピースフェスティバルですが、爆音訴訟や基地問題をもっと多くの人に理解してもらうためにも、これからも盛り立てていければと感じた一日でした。(事務局)


歓迎しない会のブース


毎年おなじみ、“寿”の演奏