キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を 発行日:2014年11月4日
歓迎しない会ニュース No.50
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[報告]
10月4日(土)
秋のフィールドワーク実施
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急ピッチで進む返還地の造成 |
消防署の裏の道路からは返還地全体の様子を見ることができました。上段が陸上自衛隊家族宿舎、下段は誘致される「座間総合病院」と新消防庁舎の建設予定地となります。
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大坂台公園脇に新しい施設
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返還地につながる大坂台公園の脇に出入り口ができる模様、管理棟のような小さな施設が完成していました。座間の会員による報告では、返還地にできる自衛隊家族宿舎から相武台前方面への近道として基地内道路が使われるための出入り口になるということでした。
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ゴルフボールの飛び出しに悩まされた広場から防球ネットを見上げる |
キャンプ座間変換予定地の利用構想図
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[報告・辺野古訪問]
沖縄・辺野古への新基地建設をやめさせよう!
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10月13日から19日まで沖縄・辺野古を訪れ、新基地建設に反対する行動に参加してきましたので、現地の様子を簡単に記します。(松本)
台風19号
羽田から那覇に向かった13日は、ちょうど台風19号が沖縄を過ぎて九州・四国地方に近づいているときで、飛行機が飛ぶかどうか心配しましたが、少なくとも沖縄便に関しては平常通りの運航でほぼ予定通り那覇に到着することができました。しかし、この台風の影響が辺野古の状況に大きな影響を与えたことは、次の日までわかりませんでした。
13日は風がまだ強いため、キャンプ・シュワブのゲート前座り込み行動も含めて中止とのことで、14日の朝から辺野古での行動に参加しました。この日は行動再開の初日となったため、準備に人手がかかるとのことでした。つまり、台風に備えて撤収したテントの張り直しや、浜のフェンス(キャンプ・シュワブ)へのバナーの取り付けなど、いつもはやらないことが行われたということです。
フロートがズタズタ
そしてこのとき、沖縄防衛局が海上に設置した「制限区域」を示すフロートが浜のほうに吹き寄せられているという話を聞いたのです。私は元の状態を見ていないので、あまりピンとこなかったのですが、これがかなり悲惨な(うれしい)状態になっているということが徐々にわかってきました。15日に船(平和丸)に乗せてもらって、海上から見ることができたのですが、フロートが切れてキャンプ・シュワブの浜に打ち上げられ、一部が海上に浮いている状態などを間近に見ることができました。
結局、このフロートなるものの修復は、私が現地にいる間はほとんど手付かずのようでした。辺野古現地で先頭に立っている安次富さん(ヘリ基地反対協議会共同代表)や山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)は、天(自然)が我々に味方してくれたと、ゲート前でアピールしていました。ヘリ基地反対協議会は潜水調査を行い、フロートを海底のアンカーにつなぐワイヤが切れ、アンカーが移動してサンゴ礁を傷つけていることを確認し、記者発表しました。
フロートの修復は簡単にはできないのではとの声もありますが、沖縄防衛局がどう対処するかはわかりません。フロートが張られていなければ海上保安庁も抗議行動を取り締まることが難しいので、まずこれの修復が先になるのではと現地ではみています。
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台風によって岩に巻き付けられてしまった「制限区域」を示すフロート
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ゲート前座り込み行動
ゲート前座り込み行動は現在、日曜日を除く日中に行われています。私が参加していた間は特に緊張した場面はなかったのですが、毎日参加することだけでも結構大変です。10月の半ばなので、夏の盛りのような暑さはないのですが、太陽が照ると道路の照り返しや、まぶしさが続きます。そのため、ブルーシートを用いた日よけの設置は必須です。これは塩ビのパイプをジョイントで組み、これにブルーシートを結えつけたものですが、なんと毎日、朝一で組み立て、終了時に撤収します。
座り込み行動は、山城さんが司会をして、参加者の発言・アピールと、歌・踊りなどのパフォーマンスを組み合わせて進行し、時間をみて皆でゲート前行進を行います。
参加者は結構入れ替わるので、何人参加と聞かれると難しいのですが、多い日で100人くらいではないかと思います。沖縄県内からも団体・グループで来る人たちが毎日いますし、首都圏や関西など全国各地から来る人たちもいます。今はちょうど知事選挙を控えた時期で、辺野古に来られない人も多いようで、座り込み参加者はやや少ない感じです。こういう時こそ、本土からの参加者を必要とするのだと感じました。
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キャンプ・シュワブの工事用ゲート(旧第一ゲート)前での抗議行動
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これからの闘いは?
沖縄では11月に知事選が予定されており、座り込みの人数がやや少ないなど反対行動も影響を受けています。
しかし、知事選で新基地建設反対の候補が当選すれば、局面は大きく変わるものと考えられ知事選も重要です。
海上ボーリング調査はこれから、大浦湾側のより深い場所に、いままでよりも大型のスパット台船を使って行われるといわれています。
さらに埋め立て工事そのものに向けた動きもあります。沖縄防衛局は埋め立て工事に関する設計変更申請を9月に提出していますが、沖縄県がこれをいつ承認するのか、また、10月24日には沖縄防衛局が埋め立てに向けた一部の工事の入札公告も行っています。
安倍政権は知事選の結果にかかわらず工事を進めると言っていますが、県民の意見を無視して進められるのでしょうか?
政府の工事強行を止めさせるためには、沖縄での闘いと併せて、全国各地での抗議・支援の活動も重要です。できることはいろいろあると思います。これからも、現地からの情報に注意しながら協力していきたいと考えています。
(追記)10月23日に、キャンプ・シュワブ内でのアスベストを使用した建物解体工事強行への抗議をゲート前で行ったということです。沖縄防衛局は全く対応せず、いきなり県警機動隊がゲート前で座り込みをしていた人々を排除し、多くのけが人が出たとのこと。この解体工事に対する抗議行動はその後も続けられているそうです。
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[報告]
10月11日
「ピース・フェスティバル
in 大和・綾瀬 2014」に参加
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焼き芋器(土鍋)も大活躍 |
台風19号の影響もなく、お天気に恵まれての開催となりました。馬毛島(鹿児島県・種子島の先)へのFCLP移設反対の願いを込めた種子島直送の安納芋の販売は今年で3年目です。「去年美味しかったので・・」と来場者にもお馴染みの企画となりました。焼き芋器3台フル回転でも間に合わないほどの人気で用意した安納芋は完売となりました。
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キャンプ座間の模型も展示 |

馬毛島(鹿児島県)の位置
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▼陸上離着陸訓練(FCLP) 米軍空母の艦載機が陸上の滑走路を甲板に見立てて離着陸する訓練。パイロットの技能維持に不可欠とされるが、騒音が問題視され、訓練場所は1991年に暫定措置として米軍厚木基地(神奈川県)から東京・硫黄島に移転。在日米軍再編で空母艦載機を厚木基地から岩国基地(山口県)に移すことが検討され、訓練場所は2011年6月の日米安全保障協議委員会(2プラス2)で馬毛島を検討対象にすることで合意した。
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