キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を   
発行日:20144月1

歓迎しない会ニュース No.46


 [報告]

3/8 春のフィールドワーク実施

久々のフィールドワークに参加して
進まない震災復興と対照的
中央即応集団司令部の建物は、なんと立派!



陸上自衛隊中央即応集団司令部庁舎

 3月8日(土)歓迎しない会の恒例の基地監視のフィールドワークが行われると聞いて参加しました。1年半前までは歓迎しない会で活動していたものの、今は、茨城県に単身赴任となってしまっているので、久しぶりのキャンプ座間監視行動ということになりました。なので、いろんなところで浦島太郎になっていることを感じました。
 まずは、相武台前駅の様子。エスカレーターがあるなんてびっくりしました。下に降りたところで以前はよくビラ配り、マイクアピールしていたんですが、やりにくくなった感じがして少し残念。
 大坂台公園からは、返還地の病院や自衛隊家族宿舎建設予定地の造成工事現場を見ました。基地全体から見れば、ほんのわずかな面積のはずなのですが、とても大規模な工事がされているように感じました。どれだけ基地はでかいのか!とあらためて感じさせられました。
 座間公園からの段丘の先の眺めは相変わらず素晴らしいですね。公園内の松の木は多くが枯れてしまっていて、伐採されていたので、司令部側の米国旗・国連旗・日の丸が以前よりよく見えるようになったと思います。
 中央即応集団司令部の建物は、なんと立派な建物なのだろう!建物前の広場もきれいに整備していました。どんだけお金をかけたんでしょうね!もったいない。震災復興が進まない裏ではこんな工事が進められていたとは!



 市道新戸相武台の拡幅工事も見ました。今は車が通れないから基地が居座っていることによる交通の不自由は絶頂ですね。拡幅工事は便利になる方向だからいいんでしょうけれど、トンネル部分は、戦争遺跡ともいえるような建造物であったので、なくなることは少し残念な気がします。
 これからも、みなさんと一緒に、基地の整理・縮小・返還の為、微力ながら声を上げ続けていきたいと思います。(鈴木)



キャンプ座間ヘリポートでの厚木基地海軍ヘリの訓練
 
酷すぎる騒音・訓練に 
歓迎しない会で申し入れ
3月下旬 訓練コース変更か? 市街地上空での訓練減少

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キャンプ座間のヘリポートで離発着訓練を繰り返す
厚木基地所属の海軍ヘリ



 歓迎しない会では、最近とみに酷くなっているキャンプ座間のヘリコプター訓練について、相模補給廠のヘリコプター訓練反対を進めている相模補給廠監視団と連携して、3月11日、相模原市長に以下の内容の申し入れを行いました。市側は小池副市長、梅沢総務局長、石井渉外部長などが対応しました。
 また、3月18日の市議会本会議でも歓迎しない会共同代表の金子が一般質問で取り上げ、市の対応を迫りました。また、市内南区の被害住民からも抗議や苦情が沢山寄せられるといった状況もあり、相模原市はこうした声を受けて、以下のような行動を米海軍厚木基地と防衛省南関東防衛局に行いました。

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相模原市と米軍・防衛省・南関東防衛局との交渉結果

3月25日
○米海軍厚木航空施設(広報部長、渉外部長)へ要請 
 <内容>
 ・騒音計の測定記録(H26.3.17~24)と米海軍ヘリが住宅地上空を飛行している写真を提出し、現状を説明
 ・地図に現在の飛行経路を示し、早急に経路をキャンプ座間上空に変更するよう要請

 厚木基地米海軍 回答
 ・キャンプ座間の管制及びヘリ部隊に話をする。

同日午後には
○南関東防衛局(企画部長)へ要請 
 <内容>
 ・先日、ヘリ騒音について要請したにも関わらず状況が悪化。
 ・本日、厚木基地へ要請、局としてもしっかり対応してくれ。 

 南関東防衛局 回答
 ・承知した。厚木基地にも確認するなどして、対応する。
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 その結果かどうか 3月27日以降はキャンプ座間での騒音が極端に少なくなっています。基地近くの勝坂コミニティーセンター屋上の騒音記録計では、それまで多い日に1日100回(3月19日)もの記録・実績があったものが、27日=0回 28日=1回 29日=0回 30日=0回 31日=7回 となっています。
 これは訓練が減ったのではなくコースを変更して、基地の内側で訓練をしていることも考えられますが、いずれにしても私たちの問題提起、住民の声が市街地上空でのヘリコプター訓練を減らさせた、という成果につながっていると思えます。かって、米軍ゴルフ場のゴルフボール飛出し問題で「ゴルフコースのレイアウト変更と防球ネットの嵩上げ」を実現したことに続いての運動の成果として確認していきたいと思います。
 今後も、継続して、キャンプ座間ヘリポートの監視を続け、騒音被害をなくすための活動を続けましょう。

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相模原市小池副市長(左)に申入書を手渡す
金子豊貴男、牧嶋とよ子 (3月11日)

最近の被害状況を詳しく説明し、市側の取組を要請した。
(3月11日、相模原市役所)
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[申入れ文]

2014年3月11日

相模原市長 加山俊夫 殿

相模補給廠監視団  代表 沢田政司
キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を歓迎しない会
共同代表 金子豊貴男 安海のぞみ

米空軍、米海軍ヘリコプターの施設外上空の飛行訓練について(申し入れ)

 日頃より、市内米軍基地の整理縮小、返還に向け、基地行政を進められていること、また、基地があることによって生じる様々な迷惑、被害に対し、市民の立場に立ち解決に努力されていることに敬意を表しております。

 さて、本年1月10日、JR相模原駅前の市街地上空を2機の米空軍のヘリコプターが旋回飛行を繰り返している場面に遭遇しました。しかも、それらのヘリコプターは駅前のビル群をかすめるように飛行を行っていました。
 従来より、在日米空軍の横田基地より飛来、相模総合補給廠内のヘリポートを使い、離発着訓練を繰り返していることが確認されています。貴市も市民の騒音への苦情電話などで、それらの事実を確認されていることと思いますが、旋回飛行はしばしば施設外、本市の市街地上空に及んでいます。ちなみに、2008年6月に高田橋下流の相模川河川敷に不時着したのも同型の空軍ヘリコプターだったことを付け加えておきます。

 一方、キャンプ座間北端にあるヘリポートでは、従来から厚木基地所属あるいは米空母ジョージワシントンの艦載ヘリコプターが飛来、同様に離発着訓練を繰り返しています。本市新戸、磯部地区に住む市民から騒音への苦情電話が多数寄せられていると聞きます。貴市が同地区に騒音測定器を設置したのも、騒音被害が看過できないとしたからでしょう。
 海軍ヘリコプターの旋回飛行の範囲は新戸・磯部地区にとどまりません。昨年5月1日、SC相模原が麻溝公園総合陸上競技場(現ギオン相模原スタジアム)で試合を行っている上空を旋回する場面にも遭遇しました。大勢の観客、市民がサッカー観戦している、まさにその真上を旋回飛行していたのです。

 このような施設外の旋回飛行は危険であるばかりか、日米地位協定にも明文上の根拠のない訓練です。また、相模総合補給廠、キャンプ座間は陸軍施設であり、ここを空軍、海軍のヘリコプターが飛来、離発着訓練、旋回飛行を繰り返すのは、不適正な基地の運用という言うべきでしょう。
 つきましては、下記の件について事実照会、合わせて、米軍当局や関係政府機関への抗議、訓練の中止を求めるべきです。

1.相模総合補給廠での米空軍ヘリコプターの離発着訓練の実態-関係機関への事実照会、市民からの苦情を基に、その訓練履歴を明らかにすること。
2.陸軍施設での空軍ヘリコプターの訓練は認められないので、中止を求めること。
3.キャンプ座間での米海軍ヘリコプターの離発着訓練の実態-関係機関への事実照会、市民からの苦情を基に、その訓練履歴を明らかにすること。
4.陸軍施設での海軍ヘリコプターの訓練は認められないので、中止を求めること。
5.提供施設外での旋回飛行訓練は、日米地位協定にも明文上の根拠もなく、市街地への騒音、墜落の危険も生じさせるので、その中止を求めること。

以上