キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を   
発行日:20137月23

歓迎しない会ニュース No.42


[報告]
第2回 

ヘリコプター騒音監視活動

2013年6月4日(火)実施

 5月7日に続き、6月4日に第2回目のヘリコプター騒音監視活動を行いました。この日は、同じヘリコプターが南西の方向に飛び立ち、上空を旋回して北の方向から着陸、また飛び立つという訓練を繰り返し行っていました。今年3月の日米合同委員会では、米軍再編のロードマップに示されていた、キャンプ座間のキャスナー・ヘリポートの共同使用が合意されています。今後、ヘリコプター騒音が増大することも予想され、監視活動を継続することが必要です。












6月4日監視活動レポート

 勝坂公園に到着した13時半過ぎから何かの工事の様な機械音が連続して響いていました。何の音かと思っていたところ、測定地点まで来てその音がヘリコプターのウォーミングアップの音だとわかりました。金網越しに見えたのは2機のヘリコプターで、両機ともエンジンをかけ、ローターが回転していました。その時の騒音レベルは80dBで、厚木の艦載機に音と比べてもそれほど大きいとは言えませんが、しかし連続して何十分も途切れることなく響き渡っていました。これはたまりません。周辺住民への配慮など全く見られませんでした。このヘリは米陸軍のヘリで、UH60Aブラックホークでしたが、現地到着前に米海軍ヘリも見かけていました。情報によるとタッチアンドゴーを行っていたとか。
 UH60Aブラックホークはしばらくウォーミングアップを行ってから飛行体制に入りました。3mほど浮き上がってから観測している私たちの方へ向かってきたときの迫力は相当なものでした。目の前でホバリングしたときには、ローターの風圧で枯葉が舞い上がり、騒音も94dBに達しました。1機目はそのまま飛び去りましたが、2機目は近くを一周した後、基地内でタッチアンドゴーを行いました。この日はヘリコプターと艦載機、両方の音が確認できた騒音調査でした。(山村充夫)


キャンプ座間のヘリコプター騒音測定状況
6月4日は80デシベル以上が12回

相模原市が勝坂コミュニティセンターに設置した測定器のデータ(下表)によると、騒音監視活動を行った64日は、80デシベル以上の測定回数が12回と、6月中の測定中でも騒音が酷かった日であったことがわかる。以下、相模原市の6月の測定データを掲載します。




[情報] 

後を絶たない米軍関係者の事件

 

 7月7日付のサンデー毎日によると、12年度中に米軍内で起きた性的暴行事件は10年度比の37%増の2万6000件で、1日70件以上の性犯罪が起きていた計算になるという。米軍関係者による事件や事故が基地の周辺で後を絶たない。座間での性的暴行事件が司令官の停職も絡んで問題となっている。
 以下は、米軍準機関紙 “STARS AND STRIPES” の記事の抄訳である。


座間での性的暴行事件、裁判手続の予定

2013年7月12日付 星条旗新聞 

[横田発]
 2名の軍人が告発されているとの発表により、キャンプ座間の軍人による性的非行疑惑が更に明らかになった。
 在日米陸軍は、司令官マイケル T.ハリソン少佐及び基地管理本部司令官エリック D.ティリー大佐が停職となるに至った非行疑惑にここ数週間揺さぶられている。
 ケヴィン・トナー在日米陸軍広報部長は今週、別の2名の軍人が、強姦、性的暴行その他性的非行について規定する米軍服務規程第120条違反で告発されたことを認めた。米軍第4巡回裁判所はキャンプ座間における事件に関する予審を7月24日及び8月19日に予定している。
 トナー広報部長はいずれの事件もハリソン少将、ティリー大佐の停職と関係がないと述べた。
 ハリソン少将は性的暴行に関する訴えについて報告を怠った、または適切に調査しなかったことについて停職となった。また、ティリー大佐は別の非行疑惑事件の調査結果が未定の間、停職となり、軍属のジェフリー・ワーツ副司令官は「一時的に他の任務に就くこととなった」。
 米陸軍は、キャンプ座間の別の数名の高官らが同じく停職になっているとの基地内での噂について肯定も否定もしない。
 ハリソン少将に代わるジェームズ C.ブーザー少将(前米陸軍欧州副司令官)の司令官就任式は来月初旬に予定されているとトナー広報部長は語った。