キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を 発行日:2013年5月21日
歓迎しない会ニュース No.41
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[報告]
日米軍事再編・基地強化と闘う全国連絡会
第6回総会開催 2013.4.14
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開会のあいさつを兼ね、沖縄の情勢を報告する安次富共同
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第6回目となる全国連絡会の総会が、日本青年館で行われました。
前日から同会場で開催されていたオスプレイ全国集会の終了後ということもあり、参加者は少なかったものの、各地の情報を共有する有意義な場となりました。
岩国からは、オスプレイについて詳細が報告されました。他にはない、オスプレイ飛行差し止め訴訟に取り組み、第一回口頭弁論が行われたこと、今後も各地の団体と協力しての監視活に取り組んで行くことなどが報告されました。
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また、横田からは、飛行ルートにあたる群馬から騒音の苦情が寄せられていることが報告され、広範囲にわたって米軍機騒音の被害がひろがっていることがわかりました。横須賀、静岡、座間、厚木、相模原各地から、情勢や活動取り組みの報告があり、これからも、情報を共有しながら活動をすすめていくことを確認し、次回総会を沖縄で開催することを確認し、終了しました。
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総 会 宣 言
今日、私たちはここ東京日本青年館に集い、米軍再編による全国各地の基地の動きと住民の闘いの現状について報告し合い、再び運動の連携を確認し合うことができました。
今、沖縄では全沖縄の首長、議員が反対するなか、普天間基地の辺野古移転を強行すべく、環境アセス報告が持ち込まれ、漁協の了解を取り付けたとしています。
基地の恒久化につながる米軍機や自衛隊機の配備については、沖縄・普天間基地にはオスプレイが、神奈川・厚木基地では海上自衛隊のP-1や、米軍のEA18Gグラウラーが配備されました。
部品落下事故も相次いでいます。基地騒音問題ではNLP/FCLP等、住民無視の訓練-爆音が続き、また米軍の低空飛行訓練では山間部での背面飛行など危険な訓練が続けられています。
米軍機による爆音被害や墜落の危険、部品落下事故、基地内からの騒音、米軍人による女性への性暴力、交通事故、交通渋滞など、基地があることでの迷惑は数え切れません。
一方日米軍事一体化が進んでいます。昨年3月には米空軍横田基地へ航空自衛隊総隊司令部が府中基地から移転し、今年3月にはキャンプ座間に陸上自衛隊中央即応司令部が朝霞から移転しました。横須賀米海軍基地にはすでに海上自衛隊艦隊司令部が配備されており、これで自衛隊三軍司令部が米各軍司令部に移転・一体化したことになります。
私たちは、これら、基地強化、日米軍事一体化の動きを断じて許すことはできません。
戦闘機墜落事故のような悲劇を二度と繰り返さないためにも、これからも米軍再編による基地強化を認めず、基地と軍隊のない未来をつくるために、全国各地の住民が連携し、粘り強く運動を続けていきましょう。
2013年4月14日
日米軍事再編・基地強化と闘う全国連絡会 第6回総会
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[情報]
5月18日 キャンプ座間の米軍フットボール場で、陸自中央即応集団司令部の発足6周年(創隊6周年)の行事・祝賀行事が行われました。
地元の市長などが招待され、遠藤座間市長が参加、相模原市長は代理が参加しました。地元自治会・商店街など350人が招待客として参加しています。なお、在日米陸軍ハリソン司令官が、離任しました。
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[報告]
オスプレイ配備と米軍基地問題を考える全国集会
2013年4月13日~14日
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4月13日、14日の2日間、「オスプレイ配備と米軍基地問題を考える全国集会」が東京都内で開催され、歓迎しない会も賛同し、分科会の運営も含めて参加しましたので、報告します。この集会は、フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)を主体に、日米軍事再編・基地強化と闘う全国連絡会も含めた4団体共催で行われました。
この集会は、オスプレイ沖縄配備に対する反対闘争と爆音訴訟などの米軍基地問題について、全国的な情報交換とこれからの闘いについての議論を目的として行われました。1日目が全体集会と交流会、2日目が4分科会に分かれての報告と討論のスケジュールで行われました。
<全体集会>
1日目の全体集会は、千駄ヶ谷の津田ホールにて、提起と講演、報告が行われました。まず、平和フォーラムの藤本泰成事務局長から提起の発言があり、オスプレイの沖縄配備が沖縄全首長が反対しているにもかかわらず強行され、日米合意も守られていないことを批判するとともに、改憲の動きに対しても「自主憲法制定」と言いながら、米国に従属する憲法に使用としていると批判しました。
続いて、琉球新報の松元剛編集局次長から「オスプレイ配備をめぐる沖縄」の講演がありました。「沖縄の新聞では、“沖縄差別”という言葉が頻繁に使われるようになった」ことを紹介し、「沖縄の人たちがこのような表現で自らの置かれた状況を語らなければならなくなっている」と訴えました。続いて、日本政府が4月28日行おうとしている「主権回復の日」記念式典に対して、沖縄では反対の声が強くなっていること、それに関連した沖縄のメディアの対応などについて紹介がありました。また、2011年には、「“抑止力“といったのは方便だった」(鳩山元首相)、「(沖縄は)ゆすりの名人」(メア日本部長)、「県外移設は聞き流せ」(高見沢元防衛局長の公電暴露)、「犯す前に『犯しますよ』と言いますか」(田中防衛局長)の“4点セット”といわれる事件があり、これが2012年のオスプレイ配備反対闘争につながったとの紹介がありました。後半は、オスプレイが配備された後も、抗議行動や監視活動が続けられていることを映像も含めて紹介し、「改憲の動きなども予想される今、沖縄の民意は、全国に波及することが求められている」と締めくくりました。
続く報告として、ピースデポの湯浅さんから「低空飛行訓練全国調査について」、オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会実行委事務局長の玉城義和県会議員から「沖縄の闘いの現状と今後」などがあり、最後に翌日の分科会の提起で全体集会を締めくくりました。
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<分科会>
2日目は、日本青年館で4分科会が開催されました。“歓迎しない会”が運営に協力したため、第4分科会の「爆音問題と米軍基地再編」についてだけ記します。
まず、三つの報告による提起がなされ、後半に討論が行われました。全国基地爆音訴訟原告団連絡会議の斉藤事務局長からは、全国の基地爆音訴訟のそれぞれの状況についてと、裁判における政府側の対応の特徴などについて紹介されました。普天間爆音訴訟団の桃原功宜野湾市議からは、沖縄におけるオスプレイ配備反対闘争と普天間爆音訴訟の現況について報告がありました。厚木爆同からは、歓迎しない会共同代表でもある金子豊貴男相模原市議が、日米軍事再編の現段階について報告しました。
会場からは、岩国、種子島(馬毛島)など各地の参加者による米軍基地と爆音訴訟の現況についての発言が続き、最後に、各地の情報の共有と連携により、今後も積極的な闘いを継続していくことを確認して分科会を終わりました。
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[報告]
ヘリコプター騒音調査実施
2013年5月7日
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さわやかな青空のもと、強い北風の吹く連休明け5月7日午前中、相模原市勝坂青少年広場に隣接するキャンプ座間のフェンス脇において会員5人によるヘリコプター騒音調査を行いました。陸軍基地であるにもかかわらず、海軍のヘリコプターのタッチアンドゴーの訓練が行われ騒音が生じている実態があり、例年5月に飛ぶ回数が多いとのデータがあることから実態調査に至りました。
9時半、勝坂青少年広場に集合、基地のフェンス際まで広場脇の斜面を上っていくと、ちょうどキャンプ座間のヘリポートが眼前に広がるあたりに木が切り取られ、開けている少しばかりの場所がありました。犬の散歩で通りがかった男性に聞くと、フェンス上の鉄条網の取り替え工事のために切り取られたことがわかりました。
この日は、9時過ぎに陸軍機1機が着陸し、昼近くに、1機が旋回しただけでしたが、着陸したヘリコプターに給油したり、牽引車に引かれて格納庫に収納する様子を見ることができました。
今後も調査を継続する必要があります。
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