キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を   
発行日:20133月26

歓迎しない会ニュース No.40



[報告]

CRF陸上自衛隊中央即応集団司令部

開所式に抗議 3月26日

 


26日午後1時 陸自中央即応集団司令部野移転反対を申し入れる、歓迎しない会の安海のぞみ・金子豊貴男の両共同代表
自衛隊からは この日発足した座間駐屯地広報班長が応対した。


 陸自中央即応集団司令部のキャンプ座間への移駐が完了し、3月26日午前、開設行事が行なわれた。歓迎しない会では午後1時に、陸自中央即応集団司令部司令官・日高陸将宛ての申し入れを行なった。申し入れ書は、こちら
 午前9時からは正門ゲート前で、バスストップの会と共同で、抗議行動を行なった。
 尚、歓迎しない会では陸自中央即応集団司令部の庁舎や隊舎の建設工事を監視し続け、無駄使いを止めろと訴えてきた。


開設式が始まる前から横断幕を掲げて抗議

「歓迎」のために動員された人の前を中央即応集団の車列が入場

 
[申入書]

2013年3月26日

陸上自衛隊 中央即応集団司令部司令官
陸将 日高政広 殿

神奈川平和運動センター
代表 宇野峰雪

原子力空母の母港化に反対し基地のない神奈川をめざす県央共闘会議
代表 岡本聖哉

キャンプ座間への米陸軍第1軍団の移駐を歓迎しない会
共同代表 金子豊貴男、安海のぞみ


中央即応集団司令部座間移駐・開設に抗議します


 私たちは,ここキャンプ座間の基地機能強化に反対し、米陸軍第1軍団前方司令部の設置と、陸上自衛隊中央即応集団司令部の移駐に反対してきました。本日、中央即応集団司令部の開設式が行われたことに抗議するとともに、これからも基地の撤去・返還に向け、監視・抗議行動を続けることを表明します。

2006年に日米両政府が合意した日米軍事再編のロードマップでは、キャンプ座間には米陸軍第1軍団司令部の移駐、及びそれとセットになった陸上自衛隊中央即応集団司令部の移駐が明記されました。私たちは、これらが基地機能の強化であり、市民の基地返還要求に全く反するものであること、そして日米軍事一体化のより一層の深化をもくろむものであることなどを指摘しました。

しかし実際には、第1軍団前方司令部が2007年12月に発足し、当初の予定からは規模を縮小した“前方司令部”となりました。その一方で、陸自の中央即応集団司令部の移駐については、当初の予定通り進められ、キャンプ座間内に庁舎・隊舎を建設し、家族宿舎の建設も計画されています。

私たちは、中央即応集団司令部の座間移駐が、米陸軍第1軍団に代わって基地機能強化、基地の恒久化の役割を果たすことになることを懸念します。また、移駐に伴い、基地内ヘリポートの使用頻度の増加による騒音被害の拡大など、市民生活への悪影響が予想されます。

 安倍政権は、「日米軍事同盟の一層の強化」、「集団的自衛権の行使容認」を掲げ、自衛隊の増強政策を打ち出しました。政府の来年度予算案では、離島防衛や海外での即応体制強化、自衛隊の増員などによる防衛費の増額を要求しています。防衛予算が抑えられた米軍に代わり、自衛隊が海外へ展開することが想定されます。

 中央即応集団は、海外派兵や対「テロ」・ゲリラ戦を想定した特殊任務部隊です。そして在日米陸軍では、相模総合補給廠に戦闘(任務)指揮訓練センターが2011年8月に完成し、第1軍団前方司令部は、すでに実戦を想定した自衛隊との共同訓練や演習を行っています。

 私たちは、これ以上の基地機能の強化と日米軍事一体化、「集団的自衛権の行使容認」に反対します。そして、その具体的な表れの一つとしての中央即応集団司令部のキャンプ座間移駐に抗議します。

以上



キャンプ座間 フィールドワーク
(2/17)


 2月17日、陸自中央即応集団司令部の庁舎建設がほぼ終わり、受け入れ体制が進んでいルキャンプ座間周辺をフィールドワークし、状況を監視してきました。

 家族宿舎建設と病院誘致が予定されている返還予定地から正門ゲート前を通り、座間公園へ、上がり基地の様子を見ながら、隧道の方へ歩いて行きました。座間公園から先は、白いフェンスで囲われ、これまでと景色が一変。市道拡幅工事をしている隧道が通れないため、人や自転車は基地の上の仮設の歩道を通ります。そこも白い高いフェンスに囲まれ基地内は見えません。

 隧道近くに完成している中央即応集団司令部の庁舎は建物は完成していますが、周辺整備はこれからというところで、聞くところによると、駐車場が隧道の上にできる予定のため、現在は工事中で遠くの駐車場に車を止めてこなくてはならず、不便を感じているとか。何も急いで庁舎を作ることはなかったのに・・。

 隧道を抜けたあとは、かつて基地内のゴルフ場からのボール飛び出しが頻発した相武台ふれあい広場に行きました。フェンスのかさ上げ工事がされ、以前にも増して威圧感を感じる高い高いフェンスになっていました。景観も何もあったものではありません。ゴルフボールの飛び出しは、コースを大々的に変更して以後は止まっているようです。



返還予定地(座間市域)を見ながら歩く

工事で出た土がシートで保管されていた

基地の下のトンネル、市道新戸相武台線の工事進む

無駄な嵩上げ 防球ネット工事  ゴルフ場早期返還を