キャンプ座間への炭疽菌持ち込み事件について


 6月5日に明らかになった米軍によるキャンプ座間への炭疽菌持ち込みについて、真相解明を要求しています。
 歓迎しない会と相模補給廠監視団は共同で、6月15日に相模原市と座間市に対し要望書を提出しています。
 

2015年6月15日

キャンプ座間への炭疽菌誤送付の真相解明を求める要望


 相模原市長
 座間市長

キャンプ座間への第一軍団の移駐を歓迎しない会
共同代表 金子豊貴男 安海のぞみ
相模補給廠監視団      代表  沢田 政司

 6月5日米国防総省報道官は、米軍のNBC兵器でもあり、9・11同時多発テロ事件直後にアメリカ炭疽菌事件としても利用された、“炭疽菌”が2005年、米陸軍研究所からキャンプ座間に誤って送付され、2009年の処分まで置かれていた、と発表した。
 その後の報道、外務省による神奈川県を通じての本市への情報提供、が行われているが、真相はまだまだ未解明である。
 市民の安全がこのような生物化学兵器・細菌兵器により、危険に陥ることは、あってはならないことであり、市民の不安が高まっています。
市として、誤送付の内容、保管場所を含む経過や状況、など真相解明を速やかに政府や米政府に求めるよう要望します。


[報道]
米軍による炭疽菌の誤送付、05年に日本にも【6月13日 AFP】

 米国防総省は12日、米軍の研究所が、炭疽(たんそ)菌の生きたサンプルを国内外の複数の研究施設に誤って送付していた問題で、2005年には生きたサンプルを日本の米軍基地にも送付していたことを明らかにした。炭疽菌が誤送付された国は日本を含め計5か国となった。
?同省のスティーブ・ウォーレン(Steve Warren)報道官によると、炭疽菌サンプルは2005年に神奈川県の在日米軍基地、キャンプ座間(Camp Zama)に送付され、2009年に処分されたという。ウォーレン報道官は、現在は日本には、生きたまたは不活性化されたいずれの炭疽菌も存在しないと述べた。
?米軍は日本以外にも、韓国、カナダ、オーストラリア、英国にほか、米国内19州と首都ワシントン(Washington D.C.)にも誤って生きた炭疽菌を送付しており、2005年以降、69の研究施設が炭疽菌の生きたサンプルを受け取っていたことが判明している。
?ウォーレン報道官は、「なんらかの機械的な問題、または菌の不活性化に関する科学的問題があったのかなどを調べている。もちろん、人的エラーも可能性の1つだ」と述べた。
?誤送付された炭疽菌の生きたサンプルは低濃度で、これまでに誤送付が原因の感染者は出ていない。米軍当局は先週、炭疽菌の誤送付が、当初報道されたよりもはるかに悪い状況であることを認め、その規模が未だ不明であることを明かした。
?当局は、サンプルは厳重に密封されており、公衆衛生に対する脅威はないと述べている。現在まで誤送付が明らかになった活性炭疽菌はすべて米ユタ(Utah)州にある米陸軍研究室、ダグウェイ実験場(Dugway Proving Ground)から発送されている。(c)AFP